消防士に大卒って必要?
消防士を目指している人は大学に行った方がいいか、高卒で消防士になったほうがいいか悩んでいる人は多いと思います。
結論からいうと、消防士になるのが目標であるならば、大卒の資格は必要ありません。しかし、給料、昇任の観点からすると大学を卒業してからの方が優遇されているところもあります。私は、大卒をおすすめします。
高卒・大卒のメリット・デメリット
では、大卒、高卒のメリット、デメリットを見ていきましょう。
高卒のメリット
・高校を卒業してからすぐに消防士として働ける。
・隊長になるまで時間があるため、多くのことを学んでから責任のある役職につける
高卒のデメリット
・雑務をする期間が長い
・自分より働きはじめが遅い人よりも昇任が遅くなる場合が多い。
・給与がやすい
大卒のメリット
・給与が高い
・昇任試験が早く受けられる。
大卒のデメリット
・年下が先輩になることがある
・隊長になるまでの時間が短くなるため、自分の実力が伴わないことがある。
高卒、大卒のメリット・デメリットについて述べましたが、消防士になるための大学ってあるの?と思う方がいると思うのでそれについて触れたいと思います。
消防士になるための大学
私が知る限り存在しません。救急救命士の資格をとって消防士に就職試験を有利にする選択肢もありますがおすすめはしません。なぜかというと、救急救命士の資格をとって消防士になると、ほとんどが救急の仕事になるからです。救助や予防の仕事をしたいと思っても救急救命士の資格が足枷になります。しかし、救急の仕事をしたいと思うならば積極的にとるべきでしょう。
私が消防士になるために目指すべき大学でおすすめなのは、一般的に偏差値が高いと言われる大学です。国公立大学に進学して消防士になった人がいますが、その人は消防士の就職試験に一度も落ちなかったと言っていました。さらに、消防士は一般的に比較的偏差値が高くない大学を出ている人が多いので学歴だけで優秀と見られることもあります。学歴社会の風潮がなくなっている世の中でも、それが残っているのが消防なので、高学歴は重宝されます。
大学をおおすめする理由
私の印象ですが、高卒で消防士になった人よりも大卒で消防士になった人の方がしっかりしてるというか仕事ができる感じがします。年齢による人生経験も理由のひとつですが、大学生活でのアルバイト、レポートの作成が仕事に関係してると思います。アルバイトでは、仕事を責任をあまり負わないで経験することができ、仕事について多少なりとも学ぶことができます。レポートの作成はパソコンの取扱いについて慣れることができ、消防の事務仕事をこなすことができます。
また、大学受験での勉強も役に立ちます。消防の仕事には、人を救助するときのシステムの作成時に物理を、水を出すときの計算に数学を、火の形状や性質を考えるときに化学をと高校までに学んだ知識について役に立つときがたくさんあります。大学受験をするとなると大学に合格するために一生で一番勉強するときだと思います。その知識が消防の仕事に役にたつのです。
まとめ
消防士になるために大卒は必要かというテーマで話してきました。私は、大学を卒業してから消防士になるのがいいと思います。
最後に、最も大切なことは、消防士になってからの働き方です。消防士になってからの仕事の取り組み方で周りの人にどう思われるかが決まってきます。多くの人を救う消防士になるためにも、たくさんの知識・技術は必要です。