消防士の1日

消防士は「災害が起こったら駆けつけて活動する」というイメージがあるのではないでしょうか。では、災害がないときは何をしているのかと疑問に思ったことはないでしょうか。今回は、消防士は普段何しているのという疑問に答えるために消防士の一日について説明します。

消防士の一日の仕事

一日の流れは次の通りです。

  1. 引継ぎ
  2. 大交代
  3. 車両・資機材点検
  4. 朝のミーティング
  5. 訓練、研修、事務作業
  6. 昼食
  7. 訓練、研修、事務作業
  8. 夕食
  9. 夜のミーティング
  10. 個人の時間
  11. 仮眠

引き継ぎ

消防士の勤務は24時間勤務で9:00〜翌朝9:00の時間働きます。交代で勤務員がガラッと入れ替わるので仕事の引継ぎを行わなければ、仕事がスムーズに進みません。事務作業、資機材、車両、隊などの引継ぎを行います。

大交代

車庫前に整列して、人員を交代します。

車両・資機材点検

一日の災害に備えるため、始めに車両と資機材の点検を行います。いざというときに水がでない、資機材が壊れていてはなにもすることができません。毎日、この点検を行いますが、非常に大切な業務をなります。

ミーティング

点検が終わったら、業務において周知しなければならないことを勤務員が報告し合います。ここで、一日の業務の流れを予想することができます。

訓練、事務作業、予防業務、訓練指導

ミーティングが終わったら、隊ごとに業務に入ります。その業務の一部を紹介します。

訓練

災害が起こったときに迅速に対応できるように、訓練を行います。火事、救助、救急と災害の種類によって対応が変わってきます。予想できる災害は存在しませんが、多種多様な訓練を日ごろから行うことにより、どんな災害にも臨機応変に対応できる力を養っていくのです。

事務作業

消防士は災害や訓練がないときはなにしているのかと疑問に思う人もいると思います。実は、事務作業もたくさんあります。訓練の企画・発案・調整、予防業務の処理、災害活動の報告書、訓練指導の調整、、、、などです。これらはほんの一例で、まだまだ多くの事務作業があります。

予防業務

消防士の仕事は、災害が起こってから対応するというイメージを持っている人がほとんどではないでしょうか。しかし、災害が起こらないように事業所等に立ち入って検査してその建物が火災予防上、安全か判断する仕事もあります。もし、危険と判断した場合は、注意して直してもらいます。

訓練指導

消防は、防災訓練等をしている一般市民に対して指導することもあります。また、幼稚園、小学校などの教育機関に対して広報活動や、教育活動を行うこともあります。

昼食

午前中の業務が終わったら、午後の業務や災害に備えるために昼食と昼休憩に入ります。食事を作るところ、お弁当を注文するところ、勤務員が持参するところと勤務するところによって昼食の準備方法が違います。

夕食

昼間の業務が終わったら、夕食をとります。夕食も昼食と同様にさまざまな準備方法があります。

夜のミーティング

一日の終わりに、業務の振り返りや、業務中に出てきた新しい情報等を朝のミーティング同様勤務員同士で共有します。

個人の時間

夜のミーティングが終わったら、個人でやりたい仕事をする時間になります。事務作業、資機材の取り扱いの確認、体力錬成などそれぞれが必要だと思うことに時間を使います。

仮眠

夜の受付がない人は仮眠に入ります。このときもすぐに出動できるように作業服を着て仮眠をとります。

まとめ

消防士の一日の仕事を紹介してきました。24時間勤務するので、普段の生活に欠かせない食事や風呂などもこの中に含まれます。

一日の流れはだいたいわかったでしょうか。しかし、これはあくまでも目安で災害や急な業務があったら変則的になります。事前に業務が入っていても、何よりも災害が優先となります。勤務している24時間は災害がいつ起こっていてもいいように常に備えているということです。

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