消防士って昇進するの?昇任に必要な試験とは
先日、私は消防士の昇任試験をうけてきました。この機会に消防士の昇進、出世はどのようなものかを説明しています。
さらに、昇任試験の内容についても説明します。
消防士の昇進
消防士には昇任というものがあります。具体的にいうと、階級というものが上がります。
階級
- 消防士
- 消防副士長
- 消防士長
- 消防司令補
- 消防司令
- 消防司令長
- 消防監
- 消防正監
- 消防司監
- 消防総監
番号が大きいほど偉い人です。今回、私は消防士から消防士長に昇任する試験を受けました。私の消防本部では消防副士長は試験を受けなくても、年齢で自動的になることができる階級です。しかし、消防副士長から消防士長になるときは、試験が必要になります。試験を受けないと、一生消防副士長のままです。
昇任試験
承認試験は、1次試験と2次試験があります。
1次試験
1次試験は、筆記試験です。
問題は
- 消防法
- 消防組織法
- 警防規定
- 査察規定
- 働いている自治体に関すること
- 時事問題
- その他消防に必要な知識
の中から出題されました。
具体的になにに関する問題が出題されたかも覚えている部分だけ紹介します。
- 優先通行権
- 保安空地、保安距離
- 小隊の指揮者の行動
- 木造建物の火災防ぎょ
- 燃焼条件
- 消防設備士による点検が必要な対象はどれか
- 防火管理者が必要になる防火対象物
- 懲戒処分
2次試験
2次試験は面接試験です。
面接の部屋に入ると、面接官が3人いました。2人は消防職員で署長をしている職員、1人は人事委員会の人でした。面接時間は約20分、服装はスーツで行きました。
面接の内容は覚えている限り
- 緊張していますか
- 昇任試験を受験した理由
- 長所はなんですか
- 出動途上で交通事故を起こしたらどうしますか
- 消防士と消防士長でちがうところは
- 昇任試験に合格したら、年上の部下ができますが、どのように接しますか
- 命令を聞かない部下がいたらどのように対応しますか
- 自己主張と謙虚さについてどう考えますか
- 消防士長になったら、小隊長としてどのような小隊にしたいですか
対策
筆記試験
私が筆記試験のために勉強を始めた時期は、試験の2週間前くらいです。
まず、先輩方から頂いた過去の問題を見て、どのような問題が出ているか分析します。そして、問題にされやすいところを重点的に暗記していきます。
勤務中はできないので、非番や週休の日に3時間くらい勉強しました。試験の1日前は、職場の人も気を使ってくれて昇任試験の勉強をやっていいよを声をかけてもらいました。
消防士の昇任試験は、印象として全く勉強しれこない受験者もいます。ですので、対策をすれば必ずといっていいほど1次試験は合格することができます。
そして、普段の消防業務から知識を蓄えておくことが昇任試験の役に立ちますので、業務中疑問に思ったことは積極的に自分で調べて自分のものにしておくことも大事です。
面接試験
面接試験も、筆記試験と同様に先輩方からの過去の面接質問を元にどのような質問をされているかを把握します。そして、その質問に対する答えを自分で用意しておきます。
そして、最も大事なのは、上司に面接試験練習を実際にやってもらうことです。緊張した雰囲気で実際に面接をうけているように行います。そして、最後にしっかりとアドバイスをもらいます。それを何回か繰り返せば面接が上手になります。
ここで、他に試験を受ける人の練習を見ることができれば見ておくとさらによいでしょう。他人の面接をみることで、質問の内容もそうですし、姿勢や受け答えの仕方について客観的にみることができます。
まとめ
今回は、消防士の昇任、昇任試験について説明しました。
昇任することで、より責任がある立場を任されますので、より自分自身を成長させることができると思います。
そこまで難しい試験ではないので、しっかり対策して準備をすれば大丈夫です。