【火災調査】関係者に質問調書をとるときに気を付けること8選

今回は、多くの人が苦手であろう火災調査について触れます。

火災調査において、話を聞かないといけない関係者との接し方について説明します。

質問調書

質問調書とは、行為者、発見者、通報者、初期消火者等火災に関係のある者から得た火災に関する供述を記載したものです。

原則として、火災調査は火災現場を観察して、事実から原因を見つけていきます。しかし、火災が起こった後の現場は、焼損や変色があり原因の追求が困難なときが多くなります。そのため、関係者の供述から火災調査を行う必要があるので、質問調書が必要になるのです。

関係者に質問調書をとるときに気を付けること

火災現場で関係者に質問するのですが、関係者も火災に関わってしまったわけですから、神経質になったり、ストレスを抱えていたり、正常の精神状態でないことが多いです。そこで、消防職員として、市民が不安にならないように気をつけなければならないこと上げます。

1、質問する場所に配慮

火災現場は、多くの消防車両や警察車両が止まっていて、消防職員や警察官、野次馬などがたくさんいます。多くの人が見ている中で消防職員に質問されているところを見られたら、「あの人が家事を起こしたのか」のような悪い印象を持たれてしまうかもしれません。人の目を考慮した場所で質問をしなければなりません。

結論、一目を気にすることがない、消防車両の中がいいと思います。

2、暑さや寒さに配慮

火災のとき、消防車両は外に停車させて、活動するので関係者と接するのは外になります。やはり、外なので冬は寒く、夏は暑いです。不快な場所で質問をしてしまうと関係者にストレスを与えてしまいます。

結論、空調が効いた他の建物か車の中がいいと思います。もちろん他の建物を使用するときは、その建物の使用許可をとってからにしてください。

3、大人数で質問しない

多数の職員で質問すると、どの質問に答えればいいか、関係者も困ってしまいます。また、消防職員や警察職員の格好は、威圧感があり、多くの人で囲むとそれだけで関係者を威圧してしまいます。

一人の職員が質問するようにし、消防職員と警察官と関係者の3人で対話ををするといいでしょう。

4、同じことを何度も聞かない

一人の職員が質問をしているときに、違う職員が乱入してきて質問をしてしまうことがあるかもしれません。その場合、最初から話を聞いていなかったゆえに同じ質問をして、関係者に苦労をかけてしまいます。

やはり、一人の職員が順序だてて質問するようにしましょう。

5、警察官がしている話を切らない 後で警察の情報をみせてもらう

関係者に質問するときは、警察官と一緒に行います。自分が質問したいことがあっても、警察官が質問しているときに割り込んで質問しないようにしましょう。警察官は、消防職員と比べて多くの回数、取り調べ等、人の話をたくさん聞いていて、質問するのがうまいです。さらに、途中で遮ると警察との関係性も悪くなってしまうことがあります。

警察が収集した情報は後で見せてもらい、消防の情報も警察に提供することで、火災原因調査が進みます。

6、ゆっくり落ち着いた口調で話す

普段の会話でもそうですが、相手が聞きやすいようにゆっくりと落ち着いた口調で話すことが大切です。火災現場は緊迫した雰囲気があるので、関係者がリラックスできるように心掛けます。

7、関係者が話したくなさそうだったら次の質問

質問しているうちに関係者が困ったり、話さなくなったりするときがあると思います。そのときは、無理にその質問に答えてもらうのではなく、切り替えて次の質問に移るようにしましょう。だれしも話したくないことはあります。

8、目線を相手より低くする

これも、威圧感をなくすために必要なことになります。関係者が座って、質問者がたった状態だと、関係者を見下ろすことになり、関係者は不快な気分になるかもしれません。

まとめ

今回は、関係者に質問調書をとるときに気を付けることを説明しました。

  1. 質問する場所に配慮
  2. 暑さや寒さに配慮
  3. 大人数で質問しない
  4. 同じことを何度も聞かない
  5. 警察官がしている話をきらない
  6. ゆっくり落ち着いた口調で話す
  7. 係者が話したくなさそうだったら次の質問
  8. 目線を相手より低くする

まとめると、警察を協力し、関係者が話しやすいような環境をつくってあげることが大切です。

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